野良猫に殺されかけた話

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僕は猫を殺したくなった。

けど、悪いのは猫ではなく、人間だった。

そんな話。

ー  目次  ー

 
猫に殺されかけたこと


母の顔面蒼白を今でも思い出せることが出来た。

数年前のある日。

車検が終わったばかりの車を母が運転していた。

僕は助手席に乗っていた。

「あれ....。スピードが出ない....」

僕の真横で母が焦りながら、そう言った。

母がアクセルを踏んでもスピードが上がらず、徐々に徐々に減速していくばかりだった。

スピードメーターを確認すると、60キロほどあったスピードが、ブレーキを踏んでいないのに20キロほどまでに下がっていた。

不意にピーというモスキート音のような音と共に、車のメーターのバッテリーなどのすべてのランプが点滅しだした。

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幸いにも、自宅のマンション付近で、その出来事が起こったので、事故にはならなかった。

もし、高速道路などで、それが起きていたら、後ろからの追突事故が起き、母と僕は死んでいたかもしれなかった。

では、なぜ、そのような出来事が起きたのか?

原因は、野良猫だった。

 

自動車整備士に聞いたこと

次の日。

お世話になっている自動車会社に連絡し、車の検査が始まった。

自動車整備士はこう教えてくれた。

ラジエーター(車が安全に走行する上で欠かせない部品)のホースにぽつぽつと穴が空いていた。

その穴から、冷却水という液が漏れ出していた。

その液は甘い匂いがし、猫が舐めることがある。

また、猫は車の裏側からエンジンルームに入り、暖を取り、ラジエーターのホースを引っかいたり、噛んだりする習性がある。

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また、ぽつぽつと空いた穴は人間がいたずらで空けられるような穴ではなく、犬や猫などの小動物しか犯行は不可能であるとも言われた。

また、ホースに一本の毛がついていたと伝えてくれた。

そのことを踏まえた犯人(犯犬/犯猫)探しが始まった。

ホースに毛がつき、自宅マンション付近には野良猫が多いことから、原因は野良猫と予想。

マンションの駐車場で餌付けをするババアを度々に見かけることから、ヤツに餌付けされた野良猫が犯人(犯猫)だと確信した。

ちなみに修理代は約10万円だった。

田舎暮らしだから、車は必須だ。

野良猫のせいで約10万円も多く支払わなければならなくなった。

車検で大金をすでに支払っているのに。

僕は母の顔面蒼白を間近で見た。

母は憤りをどこに向けていいのか分からず、ため息ばかり吐いていた。「猫なら仕方ないか....」と母は諦めるように言い、悔し泣きをしていた。

僕は悲しくなった。

猫が嫌いになった。

「にゃー」という鳴き声に気色悪さしか感じなくなった。

野良猫に殺意が湧いた。

だが、それはかなり短絡的な感情。

客観的に考えると、野良猫は悪くない。

飼い猫を見捨すてた人間が悪い。

自宅マンションの駐車場で無責任に野良猫に餌付けをするババアが悪い。

僕の殺意の矛先は、そのババアへと変わっていった。

猫への殺意が、人間へと向いた。

 

野良猫に餌付けする奴らに言いたいこと

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「今、野良猫に餌付けしているヤツに言いたい。

飼えないなら、餌付けすんな。

そして、路上や駐車場に餌を置くな。そこは他人の敷地だぞ!

お前らのせいで大金を支払はめになる家庭が生まれるんだ。

自宅マンションの駐車場などに餌を置くことは、不法投棄と同じだ。

不法投棄は犯罪だ!

極論だが、野良猫に餌付けすることも犯罪になりえる。

お前は、犯罪者になりたいのか?

餌付けをする人間がいなければ、その場所に猫が居つくことはない。

猫が居つくことがなければ、ぶっ壊れる車も生まれない。

人間が無責任に餌付けをすることで、無責任な猫が生まれるんだ。

お前らの行為は、無責任な猫が生まれる根本的な原因だと気づけ。

本当に猫を愛しているなら、拾って一生飼ってやれ。

あとな。猫を捨てる奴はもっと悪いからな。

お前が猫を捨てたように、お前は社会から見捨てられろ」

と、僕は叫んだ。

餌付けをするお前、捨てるお前が変わったかどうかは、猫のみぞ知る。