パニック系マンガには「ヒトにパニックを起こす何かしらのキャラクター」が必要。
それは、ゾンビもしくはオリジナルの怪物が王道です。
今回は、パニック系のマンガの邪道ともいえる「熊」を主軸にした漫画をまとめてみました。
『シャトーン〜ヒグマの森〜』
巻数は全3巻。
原作は増田俊也先生の小説です。
あらすじ。
”シャトゥーン”ーーそれは冬眠に失敗し、飢えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマ。
救助を求め決死の逃避行を続ける薫、美々、瀬戸だったが、怒り狂うヒグマは執拗なまでの執念で、全ての希望を粉々に打ち砕き…。
人とヒグマの最終決戦が始まる!!
小説の漫画化なので、行き当たりばったりのストーリーではなく、しっかりとまとまったシナリオです。
「電波がない吹雪の中。人間の行動心理を知り尽くした熊に襲われたらヒトはどう対処すべきか??」が描かれています。
『ケモノシマ』
巻数は全3巻。
監修に動物研究家のパンク町田さん。
あらすじ。
とある小島「神那島」を臨海学校で訪れた、碧海徹たち中学生の一行。彼らは今、人間を襲う犬達に宿舎を包囲されていた…。
怪物でもなんでもない、ごく普通の犬は、スピード、スタミナ、戦闘力のすべてにおいて人間を圧倒し、人間達をエモノとして狩ってゆく…。
人間vs犬。少年達に、生き残る術はあるのか…!
第1巻は犬、第2巻は猪、第3巻は熊というのが大まかな流れ。
食物連鎖のピラミッドの下から順に主人公たちが襲われていく展開は面白いです。
『キムンカムイ』
巻数は全4巻。
電子化されておらず、紙版はプレミア付き。
あらすじ。
幼なじみの友人二人と黒土山へ出かけた小学生・片瀬遼は、そこで羆と遭遇してしまう。
居合わせたTV局クルーたちと共に山からの脱出を図るが、麓へ通じる橋が壊れ、下山が不可能に。
羆への恐怖におびえながら、一行は必死に生き残る道を模索する。
しかし、極限状態によるストレスは仲間たちの理性をむしばみ、やがて対立が起き始める。
殺人鬼・菊沢隆二の登場により、事態は最悪の方向に転がり始める。
圧倒的なリアリティが特徴。
12歳〜13歳の少年たちが、熊、そして殺人鬼に襲われます。
熊とのサバイバル、殺人鬼とのサスペンスが繰り広げられ、全4巻を通して1時間30分程度の上質なパニック映画を見た気分になれます。
熊こそ日常に潜むパニックもの
ニュースを見ていると、ヒトが熊に襲われたことがたびたび報道されます。
遭遇率は限りなくゼロに近いですが、熊は現実的にあるパニックものといえます。
熊のパニック系マンガを読んで、熊と遭遇した時の対処法を知っておくことは、備えあれば憂いなしです。