才能の食べ方

雑記の才能について

才能の食べ方

お笑い芸人が原作を書いたマンガたち

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漫才・コントのネタの他に漫画原作も書くお笑い芸人たちをまとめました。

▼板倉俊之(インパルス)

『トリガー』

作画、武村勇治。全5巻。

近未来、射殺許可法が制定された日本で、各県に1人ずつ選ばれる「トリガー」たち。

それぞれの信念に従い、≪悪≫と判断したターゲットに、彼らは弾丸を撃ち込む!

悪と認定したヒトを即刻死刑にできる法律”射殺許可法”が面白い。

どシンプルな設定に社会を皮肉るようなキャラクター設計とストーリー展開は、インパルスのコントを連想。

『蟻地獄』

作画、武村勇治。全4巻。

主人公・二村孝次郎は幼馴染の修平とともに裏カジノでの儲け話を画策する…そして……待ち受ける蟻地獄…。

手に汗握るアウトローサバイバル!!

グロテスクを極めた板倉俊之のシナリオが好き。

『マグナレイブン』

作画、武村勇治。全2巻。

街にはびこる悪党、 コンビニで不良に絡まれ、暴行を受ける青年・朝比奈陽人。

彼を助けたのは、ある事件によりボクシングの夢を絶たれた青年・浦瀬飛月。

生きる意味を失っていた浦瀬に、朝比奈が予想外の言葉を投げかける。

「理不尽を生み出すヤツらを退治するんです! 」

街にはびこる悪人によって、引き起こされた問題を 暴力によって解決する、禁断のバイオレンス・ノワールアクション!

2巻だけ電子版のみしかないのが残念。

板倉俊之が武村勇治と再びコンビを組んだマンガオリジナル作品だったが、全13話で打ち切り。

映画監督としても活動する品川ヒロシが録ったYouTube動画も見応えあり。

品川ヒロシ品川庄司

『ドロップ』/『ドロップOG』

作画、鈴木大。全40巻。

漫画の不良に憧れて、中三の夏に不良デビューしたヒロシの、ちょっとカッコ悪いリアル系不良物語!!

品川ヒロシが書いた1冊の半自伝的小説が40巻も続く人気漫画に。

『ドロップ』は月刊少年チャンピオンを支えた不良マンガ。

漫才ギャング

作画は、阿部潤。全2巻。

売れない漫才師・飛夫は、コンビ解散をめぐってトラブルに巻き込まれ、留置場に放り込まれてしまう。

そこで出会ったのはド不良の龍平。

一見コワモテの龍平にツッコミの才能を見出した飛夫は、龍平を相方にお笑いの世界へ殴り込みをかける!

品川ヒロシが自ら監督した実写版も良き。

飛夫と龍平の凸凹がパズルのピースのようにハマった瞬間が凄まじく好き。

佐田正樹(バッドボーイズ)

デメキン

作画は、ゆうはじめ。続刊中。

小学校低学年の時には「デメキン」と呼ばれイジメられていた佐田正樹

小3を境に強さに目覚め不良に憧れるようになり、中学デビューを飾る…!?

佐田正樹の1冊の自伝小説が20巻以上も続く漫画に。

『ドロップ』と決定的に違うのは、ガチの元暴走族が書いた点。

岩井勇気(ハライチ)

『ムムリン』

作画は、佐々木順一郎。続刊中。

ポコムー星人のムムリンは、宇宙旅行の帰り道、宇宙船が故障してしまい、緊急離脱をすることに。

たどり着いた先は地球、日本の小学生・コウタの部屋だった。

珍妙ながら愛くるしいルックスと、持ち前の愛嬌で、快く歓迎されるものと信じていたムムリンだったが、想定外に、コウタはムムリンを邪険に扱い、取り付く島もなく‥‥。

なんやかんや居候を許されたムムリンと、口を開けば人をズバッと斬る正論が飛び出す、大人びた小学生コウタの奇妙な共同生活が始まる!

主人公が岩井勇気な『ドラえもん』という印象。

滝沢秀一マシンガンズ

『ゴミ清掃員の日常』

作画は、妻の滝沢友紀。全1巻。

ゴミ清掃芸人が夫婦で描くゴミのエッセイまんが。読むと分別したくなる。

芸人をしながら定収入を得るためにゴミ収集業者で働く滝沢秀一のエッセイ。

読めばゴミについて詳しくなれる1冊。

『ゴミ清掃員の日常 ミライ編』もある。

▼向井清太朗(天津)

『てんしんらん漫!』

作画は、柚原有里。全1巻。

声優の柚原有里さんが作画を、よしもと芸人の天津・向清太朗さんがネームを担当しているという異職の4コマ作品です♪

女子高生のナオとマリアがお笑い芸人になるんですが、キャラは美少女ゆうるふわで、ネタはキレキレという作者さんそれぞれのいいとこどりの自信作です!!

向清太朗ライトノベル作家としても活動。

ルシファー吉岡

『女子高生はおはようって言う』

作画は、ゆめみつき。全3巻。

男子校が来年度から、女子校と合併。これはもう、ほとんど異世界転生だ。

空想上の生き物だと思っていた女子高生が実在する世界で、男子高校生たちが目指すのはモテモテ男子集団!!

だけど女子高生に対してまったく免疫がなくて…。

ルシファー吉岡のR-1決勝ネタが元ネタ。

漫画原作者デビューはお笑い好きのスクウェア・エニックスの編集者がオファーしたことがきっかけ。

おくりびと青木

おくりびと芸人』

作画は、赤坂まあな。電子版のみの全10巻。

「このたびは誠にご愁傷様でございます……」

お笑い芸人として活動する“おくりびと青木”のもう一つの顔、それは納棺師。

芸人としてブレイクすることを夢みながら、葬儀のあとに合コンに行っちゃう個性的なご遺族様に翻弄されたり、孤独死を迎えたご遺体の旅立ちの支度を整えたり……。

そんなおくりびと青木の“お悔やみ申し上げる日々”を、あたたかな絵柄でつづったお仕事エッセイ!

おくりびと青木の実家は葬儀会社らしい。

実際の体験に基づいたリアリティが高い葬儀屋マンガとしても読める。

バイク川崎バイク

『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』

恋愛、ミステリー、SF…思わず涙しちゃう感動作からクスッと笑えるブラックコメディまで、多彩なジャンルで魅せる大どんでん返しの連続。芸人BKB作家デビュー作!世にも奇妙な“超短編”小説集。

短編集の一編を漫画家のアミューが『いつも悪いな』としてTwitter上でマンガ化。

▼寺門ジモン(ダチョウ倶楽部

ネイチャージモン

作画は、刃森尊。全9巻。

ダチョウ倶楽部メンバー、寺門ジモン――。

彼はTVでは見せない別の、いや真の姿がある。

その姿こそが「ネイチャージモン」!

自然への異常な愛情を持ち、貴重なオオクワガタを探しに山にひきこもり、肉についてしゃべりだすと止まらない。

最強へ向けてトレーニングも怠らない!そんなネイチャーの活躍をジモン本人原作により漫画化!

絶版。電子化求む。

▼ヒデ(ペナルティ)

『すべっちゃいけないご飯』

作画は、鈴木マサカズ

「食」への飽くなきこだわりを持つ 通販芸人・ヒデが、後輩とリアルに飲み歩く 極旨グルメ探訪記!!

不定期刊行の漫画誌・たそがれ食堂で連載。

単行本化されていない。

comicブーストで1話だけは読める。

又吉直樹

『火花』

作画は、武富健治。全2巻。

2000年代初頭、熱海での花火大会の夜…

売れない漫才コンビスパークス」の徳永は、芸人の先輩「あほんだら」の神谷と出会う。

ひりひりするような神谷の生き方に触れた徳永は、弟子入りを志願。

神谷の伝記を書くことを条件に、ふたりは師弟の杯を交わす。

これは、有り余る純粋を抱え生きる、ふたりの芸人の十年にわたる物語である――

芥川賞受賞作『火花』の漫画版。

コミックス限定で、スパークス・あほんだらの漫才ネタも収録。

田所仁(ライス)

異世界蒲田』

作画は海野悠先生。

エリア情報誌の新人編集者・八島さくらは、住みたくない街ランキング常連の蒲田をテーマにした特集を担当することになる。

蒲田は隠れたグルメタウンながら、そのカオスな風情でたびたび話題になる街。

そんな蒲田にいやいやながら訪れたさくらが取材のために駅ビル屋上の遊園地「かまたえん」の観覧車に乗っていると、突然閃光が走り、蒲田という街ごと異世界に転移してしまい……。

異常事態が起きていながらも、まったく気にしていない蒲田の住人たちの様子が描かれる。

▼みちお(トム・ブラウン)

『巨大生物ばかりの異世界パルクールと足場スキルで無双する。』

作画はTADO。連載中。

余命宣告を受けた元パルクール世界王者は、除雪車に轢かれそうな少年を助けようとしたが、あと一歩のところで間に合わずふたりとも轢かれてしまう。

無力感に打ちひしがれて目を覚ますと、見知らぬ異世界に転移していた!

さらに自らの身体が、その少年と『合体』していて……!?

鬼才・トム・ブラウンみちおが手掛ける、自由自在な異世界ファンタジー

みちおの奇想天外な発想力が異世界ものに生かされている。ダメー!!ではない。

劇団ひとり

陰日向に咲く

作画は、此元和津也。全1巻。

東京の陰日向に生きる9人の男女。巨大台風が直撃した日、彼らの運命が交錯するが…。

漫画版だけ読んでも意味が分からないので、小説と映画の副読本とした方がいい。

▼爆笑コミカライズバトルで漫画化された4組の芸人たち

吉本興行所属の芸人とヤングキングのコラボ企画。

コントを漫画化するというもの。

芸人/漫画家

作品名

いぬ/とんだばやしロンゲ 『妖怪退治』
GAG/大江しんいちろう 『席替え部』
ザ・シーツ/河尻みつる 『いぬ』
そいつどいつ/サレンダー橋本 『脱出ゲーム』

結果的には、ザ・シーツ/河尻みつる『いぬ』が『瀬尾と北中』として連載され、全1巻で単行本化された。

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