デスゲーム、ワンシチュエーションホラー、ソリッドシチュエーションスリラー、クローズドサークルミステリーに属す全1巻のマンガをまとめた。
マンガは画面を下にスクロールするごとに面白い順で並べている。
「記事を最後までスクロールしなかったら死亡」なんてデスゲームをプレイしてみてほしい。
生き残って選び抜いた全1巻のデスゲームマンガをぜひ読んでみてくれ。
- 『死のゲーム』
- 『シニザマ』
- 『報復学園』
- 『JKオブ・ザ・デッド』
- 『ドアD』
- 『デッドワードパズル』
- 『放課後デスゲーム』
- 『補讐授業』
- 『時間島』
- 『ミキティ・ブラッド0』
- 『in THE ROOM』
- 『THE QUIZ』
- 『KIGURUMI キグルミ』
- 『コミックアンソロジー極(キワミ)ホラーサスペンスミステリー』
- 『THE CHAT』
- 『シグナル100 零』
- 『ダズハント』
- 『リセット』
- 『脱出ゲーム』
- 『こっくりマジョ裁判』
- 最後に
『死のゲーム』
あらすじ。
強制参加! 脱出不可能!!
次世代型ゲーム“マーダーズ"に閉じ込められたプレイヤー達!!
虐殺モンスターとの“死ぬまで抜け出せないゲーム"が開始された!!!
脳に電子信号を送りプレイする新型ゲーム“マーダーズ"。
そのモニターとして参加することになったシュウとハルカ、そして学園のアイドル・マリコ。
現実と見まがうようなゲーム空間に突如現われたモンスターは、 予告なく参加者たちを惨殺しはじめた!!
ルールも解らぬまま、殺戮ゲームに巻き込まれていくシュウたち。
果たして抜け出す方法はあるのか…? そして“マーダーズ"の目的は一体……!?
好きなアイデアは3つ。
1.サイコパスすぎる陽キャラとパパ活女子がゲームの世界で怪物をサクサクと倒していく。
2.倒した怪物にはケーブルがあり、それをプレイヤーのおでこに埋め込まれたチップのプラグに差し込むと情報が脳内に流れる。
3.ゲームのプレイヤーには4つの残機らしきもの(4回死んでもOK。残機は手のひらに表示。)が与えられる。
読後感はB級のSFアクション系洋画を見た時と同じ。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | なし |
『シニザマ』
あらすじ。
死に様こそ生き様…!
松永久秀、足利義輝、杉谷善住坊、鳥居強右衛門、織田信孝、夏目吉信… 戦国の梟雄から名もなき烈士まで、それぞれの命を激しく燃やしたその《シニザマ》を完全描破! !
乱世に生きる者達の散り華を、圧巻の筆致で再現した戦国壮絶死列伝! !
歴史上の人物の死亡集という感じ。
戦国時代というデスゲームでの様々な死に方を描いている。
1話20〜22ページの中で歴史上の人物が何人死んでいったのか数えながら読める楽しさがある。
印象的なのは、信貴山城で織田信長に殺されまいと自爆を選んだ松永久秀の回。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | なし |
『報復学園』
あらすじ。
いじめに遭い人生に絶望している中学生の東安彦。
何者かに拉致された彼が目にしたものとは!
脱出不可能な学校、制限時間は日没迄…武器を手にしたいじめの被害者と手かせをされた加害者によるバトル・ロイヤル!
いじめ被害者の子を持つ保護者たちが無人島にある学校でいじめ被害者(手枷付き)といじめ加害者(武器あり)を殺し合わせる。
シンプルな復讐ものとして楽しめる。
エロさ | なし |
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グロさ | なし |
頭脳/心理戦 | なし |
『JKオブ・ザ・デッド』
あらすじ。
ある日突然、街はゾンビが徘徊する世界へと変貌した。
そんな中——
廃墟と化した高校の片隅で生き残った女子高生たちは 残されたわずかな食料と「麻雀牌」で飢えと退屈を凌いでいたのだが…
彼女たちにとって、この世の唯一の娯楽「麻雀」が、大惨事を引き起こすことに…!!
ゾンビと麻雀を掛け合わせたソリッドシチュエーションスリラーだと思う。
女子高生たちのスカートの丈がやたらと短い。
ゾンビに殺されるかもしれない緊迫状態での麻雀はゲームに負けたら死のようなスリルさがある。
エロさ | あり |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『ドアD』
あらすじ。
見知らぬ部屋で目覚めた5人の男女。そこから出る唯一の方法とは「誰かが犠牲になること」だった…。5人の命を賭けた「死のゲーム」が始まる…!
3編収録。
内2編『ドアD』と『ジェットコースター』がデスゲームもの。
表題作の『ドアD』がグループ内の誰か1人が死ぬまで永久的に繰り返されるソリッドシチュエーションホラー。
「誰かが溺死すればドアが開き次のステージに行ける」というように 「誰かの1人の死=ドアの解錠」が結びついていることに狂気性を感じる。
しかも、その等式は自分ひとりが残った場合でも続く。
『ジェットコースター』はぶら下がりレースと称したゲームが描かれる。
レールの最高所で停止されて座席部が外された安全装置に誰が最もぶら下がれるかを競う。
握力を使った持久戦と落下したら即死のスリルさがある。
ホラーとコメディの紙一重のような絵柄と展開が不気味さを引き立てている。
エロさ | なし |
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グロさ | なし |
頭脳/心理戦 | なし |
『デッドワードパズル』
あらすじ。
ありきたりな日常が“謎の物体”の出現で崩れ去り、学生たちをモノクロームな世界へと導く!
愛、嫉妬、友情、憎悪、恐怖、諦念――あらゆる感情を排し、生き残るのは……!?
生死を分かつ頭脳戦“デッドワードパズル”、戦慄の第1巻!!
クロスワードを扱ったデスゲームものはあまりないので希有な作品だといえる。
デスゲームものの主人公は全員でクリアする方法を模索し他人の命を考慮することが多い。
が、この作品の主人公はクリアするためなら他人の命を鑑みないのが面白い。
1巻とあるが、2巻はない。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『放課後デスゲーム』
6遍収録の短編集。
内2編の『殺人遊戯』と『殺人パズル』がデスゲームもの。
『殺人遊戯』は双六をテーマ。
だが、双六のルールとしては非常識すぎる行為を攻略方法としていてホラーなのにちょっと笑ってしまった。
『殺人パズル』は、全身がパズルになるアイデアが好き。どちらの短編も後味が悪い。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『補讐授業』
あらすじ。
かつて同級生をいじめにより死に追いやった4人の少女。
彼女らの上に理不尽かつ抵抗不能な復讐の授業が課せられる!
女子高生・吉田真衣子が目覚めたのは、見覚えのない教室。
しかもそこは、コンクリートでできていて窓やドアは描かれたものだった…!
そして、同じように閉じ込められていたのは 久し振りに会った小学校の時の同級生女子が三人。
戸惑う彼女たちに向けて、 担任を名乗る謎の人物のアナウンスが始まり、 自らと向き合わされる、恐怖の授業の幕があがる…!!
芥川龍之介『蜘蛛の糸』が物語の下敷きになっているデスゲームもの。
女子高生4人が閉鎖空間になった教室に集められる。
教室のスピーカーから、ホームルーム、国語、算数、理科、体育、社会の順で問題を出される。
自分たちが教室に集められた理由を淡々と考察する会話のシーンが印象的。
読書中は、1時間10分程度のシナリオが面白いサスペンス系の邦画を見ている気分になる。
エロさ | なし |
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グロさ | なし |
頭脳/心理戦 | あり |
『時間島』
あらすじ。
かつて、炭鉱で栄えた「矢郷島」。
現在では巨大な廃墟となった、この無人島を訪れたテレビ撮影班一行。
撮影は和やかに進み、無事に帰れるはずだった――
AD・佐倉の携帯に、謎の「ミイラ男」から「お前たちは全員殺される」という「予言」が送られてくるまでは――。
真夏の無人島を舞台に繰り広げられる、異色ホラーミステリーのコミカライズ!
表紙の包帯ぐるぐる巻きのキャラクターがゲームマスターという感じ。
指示役と指示を実行するキャラクターという構図があるので、 デスゲームものに近いクローズドミステリーもの。
無人島×廃墟×サスペンスが好きなひとには堪らない一冊。
エロさ | なし |
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グロさ | なし |
頭脳/心理戦 | なし |
『ミキティ・ブラッド0』
あらすじ。
少女達が招かれたのは死神による、命を賭けたゲームだった!!
繰り返す恐怖と殺戮の連鎖から少女達は脱出することが出来るのか!?
鬼才、川中康嗣が描くバイオレンスヒロイックホラー登場!!!
少年サンデーコミックスでの限界表現に注目せよ!!
1冊に「もしパックマンがリアル脱出ゲームだったら」を描いた『ミキティ・ブラッド0』と 指示付きのジェンガをプレイしていく『デスブロックス』の2編が収録。
『ミキティ・ブラッド0』は、主人公が敵を倒すための戦術を考えるシーンが好き。
『デスブロックス』は、プレイヤーになんでも指示できるブロックの使い方に意表を突かれる。
どちらともにゲームの攻略法が面白い。
エロさ | あり |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『in THE ROOM』
あらすじ。
「ルーム(この密室)」からは、生きて出られない。
閉鎖空間に囚われた男女の運命は!?
新鋭が描く極限の脱出サスペンス!!
心に闇を抱えた人間の、無意識下の妄想が具現化した閉鎖空間「ルーム」。
出口はなく、怪物が徘徊する「ルーム」から脱出するための方法は2通りある。
怪物を殺すか、無意識に「ルーム」を生み出した“妄想の主”を殺すか──。
牢獄のような「ルーム」に囚われた男女に、具現化した“主”の妄想が牙を剥く!
絵の洗練さ、キャラクターの書き分け、意外な死の展開が良い。
主催者がいて参加者がいるデスゲームものというより、 ある1人に巻き込まれたワンシチュエーションホラーもの。
印象的なシーンは、見開きで壁にたくさん生えた歯が剥き出しの口。
全1巻でサクッと面白い。
エロさ | あり |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『THE QUIZ』
あらすじ。
優勝者には賞金1億円。華々しく広告された視聴者参加型の新クイズ番組。
しかし、そこで待っていたのは、死と隣り合わせの残酷ゲームだった。
果たして決勝に進んだ十人の回答者の運命は?そしてクイズの真の目的とは?
個人的にヒロインの行動がただただ不快。
印象的なのは、自分が何者なのか分からないほどに錯乱したキャラクターに「あなたは誰ですか?」的なクイズを出した展開とオチとしての首ちょんぱ。
デスゲームを開催した目的の合理性が高いので好き。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『KIGURUMI キグルミ』
あらすじ。
「この“ヌイグルミ”に出会うと、心臓が止まって死んでしまう──」
謎の突然死事件が頻発する鏡ヶ原市。
突然、時間が停止し、人々は巨大な“ヌイグルミ”によって殺害されてしまうという。
「ヌイグルミ男子」来栖真言が、金属バットを持った眼帯の少女と出会う時、彼の“日常”は“非日常”へと変わる──!
雑誌の休刊に伴い全1巻。
時間停止中に殺し合うデスゲームバトルもの。誰が時間停止を起こしたのか明らかにするミステリー要素もある。
体のどこかにファスナーができて、 そのスライダーを引っ張るとギョロギョロとした目玉が出てくるシーンが印象的。
アイデアがかなり面白いのでおすすめ。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『コミックアンソロジー極(キワミ)ホラーサスペンスミステリー』
さまざまな漫画家が描いた5編が収録。
内3編の『ハイド・アンド・シーク』と『next room』と 『バック・トゥ・ザ・ジャック』がソリッドシチューエーションスリラーに属す。
『ハイド・アンド・シーク』は淡々としたワンシチュエーションホラーもの。
『バック・トゥ・ザ・ジャック』は『ホリミヤ』の萩原ダイスケ先生が作画を手がけた前後編の読み切り。いちばん面白いが、ホラー色よりラブコメ色が強い。
芦塚慶先生が手がけた『next room』は読切としての完成度が高い。 部屋と部屋の壁を使ったタイムパラドックスのアイデアが面白い。 たったひとりのデスゲームものとしても読める。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『THE CHAT』
あらすじ。
ソフトウェア会社勤務の平岡が通うチャットルームに、“インターネットの亡霊”と名乗るものが現れた。
彼は、自分が既に殺されており、亡霊となって”不要なファイル”を削除していると語った。
やがてその言葉通りに、次々とチャットメンバーが消されてく…
チャットが舞台設定のワンシチュエーションホラーもの。
後半の二転三転する展開や見開きのグロ描写にゾクっとさせられる。
印象的なシーン3つ。
1.目がくり抜かれてゴミ箱に捨てられた最初の被害者。
2.寸胴鍋に入れられた惨殺死体。
3.終盤の犯人の不気味すぎる笑顔。
全1巻のサスペンスものとしても良質。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | なし |
『シグナル100 零』
『シグナル100』の全日譚。
『シグナル100』の根幹である自殺催眠が生まれるまでを描いている。
学生寮で繰り広げられるソリッドシチュエーションホラーとしての出来がいい。
『シグナル100』に繋がるが『シグナル100 零』だけでも十分に面白い。
ゲームマスター的な役目を担う寮母が綺麗なお姉さんなのがめっちゃいい。
エロさ | あり |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『ダズハント』
あらすじ。
謎のイベント『ダズハント』に潜む狂気とは!?
最後に明かされるゲームの主催者と参加者の関係性が面白い。
「このアングル格好いいな!!」となるようなアクションシーンの演出が上手い。
伏線の貼り方と回収の仕方が綺麗で「おおっここに繋がるのか!」と驚く。
印象的なのは、ゲーム攻略の戦略性が多種類あることを2ページに渡って説明する描写。
読後感は、wowowで放送された単発のサスペンスドラマと近しい。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『リセット』
あらすじ。
相次ぐ謎の自殺者──
そこには恐るべきネットゲーム「ディストピア」の存在が!!
精巧に作られた現実そっくりの箱庭世界で人々は残虐なゲームへとのめり込む。
やがて仮想と現実の境目を見失うプレイヤーたち。
平凡な日常から一変、専業主婦の篠原仁美は警察庁から送られた喜多嶋俊介に促され、ゲームを牛耳る男・GMへ挑むことに!!
取材力を元にしたリアルティの高さがある。
良質なサイバーサスペンスアクションものとしても優れている。
ゲームにのめり込みすぎる人たちへの警鐘としても読める。
印象的なシーンは、ゲームの世界で少年らが行っていた首ちょんぱサッカー。
読後感は1時間10分程度の劇場アニメを見た後と似ている。
全1巻でかなり面白い。
ちなみに『リセット』の単行本はヤングガンガン版とヤングジャンプ版があるが特に違いはない。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『脱出ゲーム』
6編収録。
内3編の『〜その愛がキーワード〜』と『〜天空からの脱出〜』と『〜クリスマスの奇跡〜』がデスゲームもの。
怪しげな館→観覧車のゴンドラ→カフェという流れのワンシチュエーション。
読み切りなので、どのシチュエーションからでも読める。
春瀬花香先生が自作の謎が全て面白く、読みながら謎解きできるエンターテイメント性がある。
少女マンガチックなソリッドシチューエーションスリラーものとして質が高い。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
『こっくりマジョ裁判』
あらすじ。
10代少女達にプレイさせる“こっくりさん”דマジョ裁判”in 閉鎖教室。
純粋、狡猾、騙し合い?
カワイイ怖い計測不能!!
誰も見たことがない(断言)殺意爆発・DEATH・ゲーム・スタート・です!!!!!
個性的なキャラクター作りとキャラクターが死ぬ時の演出が抜群に上手い。
原作と作画が噛み合いまくっている。
こっくりさんと魔女裁判を組み合わたゲームが何よりも面白い。
巻末に本編の解説付きなので、作中の疑問点も解決してくれる。
デスゲーム好きに超おすすめの一冊。
エロさ | なし |
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グロさ | あり |
頭脳/心理戦 | あり |
最後に
生き残ってくれてありがとう。
今後も見つけ次第で全1巻のデスゲームマンガを追加していく。
記事というワンシチュエーションに。